「令和5年産用水稲種子の種子予措について」
間もなく始まる水稲の種子予措の留意点についてお知らせいたします。
令和5年産用水稲種子(令和4年採種)の発芽試験において、例年のデータと比べて発芽が遅い傾向であることがわかりました。
発芽のスピードは品種間でも違いが見られますが、特に「サキホコレ」が遅く「あきたこまち」も遅い傾向となっております。
要因は、昨年8月の日照不足の影響から登熟にバラツキが生じ、急激に登熟が進んだ休眠の深い籾の混在が影響していることが考えられます。
このことを踏まえ、種子予措において下記の点にご留意願います。
【留意事項】
1.初期段階の浸種時の水温確保に努めてください。
・低温下の浸種は休眠が深まり、さらに催芽ムラを助長する恐れがあります。浸種水温(特に初期)は10℃~15℃を確保してください。
・浸種開始時にお湯を足して水温調整、屋内で浸種、浸種桶に蓋をする等極端な温度変化を避けるような管理をしましょう。
・浸種期間の積算温度100℃を確保しましょう。
2.催芽開始時は36~40℃のお湯で湯通しを行ってください
3.催芽揃い状況を確認し、必要に応じて催芽時間を延長してください
※複数品種を栽培する場合は、品種間の出芽揃いが異なることが想定されますので、しっかり品種別に出芽状況を確認して催芽を行ってください。
この件に関するお問い合わせは各地区の営農センターまでお願いします。